空気感染防止の目的で選ぶなら微粒子レスピレータ!
マスク(恐らく不織布マスク)とフェイスシールドの二重装備をしていたのに感染したケースが報じられていますが、これは何ら不思議ではありません。不織布マスクもフェイスシールドも空気感染防止にはほとんど無力だからです。
フェイスシールドは論外としても不織布マスクが?
となるかもしれませんが、聖路加国際病院の大西一成先生の実験によれば、不織布マスクを正しく付け(顔面に密着させ)てじっとしていた場合の漏れ率(マスク内への侵入率)は52%~81%、一般的な付け方(顔面に密着度度が弱い)だと100%とのことで、ましてや随時会話をしたり、顔を左右上下に頻雑に動かしたり、時には深めの呼吸をしたりすることもある実際の使用場面となると、漏れ率は100%になると考えて間違いないことは、CDCがサージカルマスク(不織布マスク)は元々装着者の空気感染防護目的には作られていないと解説していることから理解できます。
空気感染ハイリスクである結核病棟に入る際はサージカルマスクでなく微粒子レスピレータを装着するのが鉄則です。
従来株より2倍程度感染力が強く、すれ違っただけで感染を引き起こすといわれるほどのインド株、それより強い可能性がある変異インド株が見つかった現在、航空機、電車やバスといった公共交通機関、オフィス、各種学校、保育園、各種商業施設その他多人数が集まる場所は大なり小なり結核病棟に似たハイリスク感染環境にあるといえるわけで、そこに一般マスクをして入ればたやすく罹患してしまいます。
微粒子レスピレータの使用により空気感染リスクが消えるため、ロックダウンは不要で通常の社会活動に戻ります。今年はじめ、ドイツのメルケル首相が国民に微粒子レスピレータの使用を義務づけたのは彼女が科学者であるからと思います。
空気感染防止の観点からの信頼度は、サージカルマスク『メジャーリーガー』 は、正しい装着をして会話を控え、顔を極力動かさず、顔面への密着度を保つために小まめなフィッティング調整をする条件で漏れ率は最小25%、微粒子レスピレータ『PM-HY8220』の場合は正しい装着をする限り、漏れ率は大声を控える以外は通常の動きで限りなく近い0% とご案内いたします。
サージカルマスクと微粒子レスピレータの違い。
微粒子レスピレータは、サージカルマスクとどう違うのでしょうか。そこで、NIOSH(米国国立労働安全衛生研究所)傘下の CDC(疾病管理予防センター)サイトに掲載されている、サージカルマスクと微粒子レスピレータの違いの解説を日本語で要約しました。空気感染防止目的には微粒子レスピレータが適していることがわかります。
↓上段が日本語に訳した要約、下段が原文
①
NIOSHは N95クラスを最下位とする9つのフィルターグレードの微粒子レスピレータを承認しています。
NIOSH approves nine filter classes of which N95 is the lowest.
②
サージカルマスクの目的は 使用者から出る病原性物質が周囲の人たちに達することを防ぐことと、外から飛来する唾とか跳ね返り体液等から使用者を防護することにあります。
A surgical mask is intended to prevent the release of potential contaminants from the user into their immediate environment. It is also used to protect the wearer from large droplets, sprays and splashes of bodily fluids.
③
微粒子レスピレータの使用先は元来、産業(医療を含む)分野であり、空中を浮遊する微粒子や飛沫の体内流入をブロックして使用者を護るものです。
Occupational (including medical) use. Reduces wearer’s exposure to particles including small particle aerosols and large droplets (all non-oil aerosols).
④
(注)②の簡略説明
Barrier to splash, droplets, and spit.
⑤
微粒子レスピレータは医療分野ではウィルスや細菌等による空気感染から使用者を防護する目的で使われます。
Protects from exposure to airborne particles. In a healthcare setting, protects from exposure to biological aerosols including viruses and bacteria.
⑥
サージカルマスクは使用者の顔面に密着するようにデザインされていません。
Not designed to fit tight to face.
⑦
微粒子レスピレータは高い防護能力を持つために、使用者の顔面に密着するつくりになっています。
Designed to fit tight to face creating a seal around the perimeter of the respirator to improve protection.
⑧
サージカルマスクは外から飛来する微粒物質の体内流入を効果的に防ぐことはできません。
Does not effectively filter small particles from air.
⑨
微粒子レスピレータは外から飛来する微粒物質の体内流入を効果的に防ぐことができます。
Effectively filters large and small particles from air.
⑩
サージカルマスクは使用者が息を吸う(吸気)時に本体の縁辺周りに漏れが生じます。
Leakage occurs around the edge of the mask when the user inhales.
⑪
微粒子レスピレータは使用者が息を吸う(吸気)時に本体の縁辺周りに漏れがほとんど生じません。
When properly fitted and donned, minimal leakage around edges of the respirator when the user inhales.